めぐり「表現力を磨きたい」「芸能の世界で飛躍したい」「運を開きたい」——そんな願いを持つ人々の間で注目を集めているのが、日本神話に登場する女神・アメノウズメノミコト(天鈿女命)です。
天岩戸の前で神々を笑わせ、太陽神・アマテラスを外へ導いた舞の女神。その明るく大胆な姿から、古くより芸能・舞踊・開運の守護神として信仰されてきました。
この記事では、アメノウズメノミコトを祀る全国の神社の中から、特に有名な7つを厳選。神話の背景からご利益、参拝のコツまで、初めての方でもわかりやすく紹介します。
アメノウズメノミコトとは?
天岩戸神話に登場する女神
アメノウズメノミコトは『古事記』『日本書紀』に登場する女神で、天照大御神(アマテラス)が天岩戸に隠れて世界が暗闇に包まれたとき、岩戸の前で踊りを舞い、神々を笑わせたことで知られています。
その陽気で勇敢な行動により、アマテラスは岩戸を少し開き、外の様子を覗いたところを引き出され、再び世界に光が戻った——というのが「天岩戸神話」です。Wikipedia アメノウズメ
つまり、アメノウズメノミコトは「笑い」「芸」「光を呼ぶ」女神であり、明るさと表現力の象徴なのです。
芸能・舞踊の神としての信仰
古来、巫女の舞や神楽の源流はアメノウズメの踊りに由来するとされ、彼女は日本最古の舞踏家・芸能人の祖神とされています。
そのため、舞台俳優、ダンサー、声優、芸人、アーティストなど、表現に関わる人々から篤く信仰されています。
また、「人の心を和ませる力」を授ける神として、接客業やクリエイティブ職の人々からも人気を集めています。
どんなご利益があるのか?
主なご利益としては、
- 芸能・技芸上達
- 対人運・表現力の向上
- 開運招福
- 縁結び
- 厄除け・魔除け
などが挙げられます。
特に「笑いを通じて運を開く」「人を惹きつける魅力を高める」といったご利益は、現代社会でも大きな意味を持っています。
アメノウズメを祀る代表的な神社


椿大神社(三重県)|芸能人も訪れる聖地
三重県鈴鹿市に鎮座する椿大神社(つばきおおかみやしろ)は、猿田彦大神を主祭神とし、その妻神であるアメノウズメノミコトを祀る神社として有名です。
「みちびきの神」として知られる夫婦神を祀ることから、人生の道を開く・良縁を結ぶご利益があるとされています。


境内にはアメノウズメを祀る「別宮 椿岸神社」があり、芸能人やアーティストが訪れる“芸能のパワースポット”としても知られています。
実際、奉納舞や祈願を目的に参拝する有名人も多く、SNSでも人気の場所です。
戸隠神社(長野県)|神話の舞台に立つ


長野県の戸隠神社は、天岩戸神話の伝承地として有名な神社です。
天岩戸を放り投げた岩が落ちてできたと伝わるのが「戸隠山」。その山麓にある五社(奥社・中社・宝光社・九頭龍社・火之御子社)それぞれに神話の登場神が祀られています。
このうち火之御子社にアメノウズメノミコトが祀られており、舞楽・芸能上達のご利益があるとされています。
木漏れ日の参道と荘厳な雰囲気は、まさに神話の世界そのもの。神話の息吹を感じながら参拝できる神社です。
佐瑠女(さるめ)神社(三重県)|知る人ぞ知る開運スポット
佐瑠女(さるめ)神社は、三重県鈴鹿市の椿大神社境内にある摂社で、芸能や縁結びの神として知られる天鈿女命(アメノウズメノミコト)を祀っています。天岩戸神話で神々を笑わせた女神として有名で、芸術・舞踊・音楽関係者の信仰が厚い神社です。
明るさと笑いをもたらす女神のご利益により、仕事運や人間関係の向上、開運招福を願う多くの参拝者が訪れます。
アニメ監督の新海誠が、幟を奉納したと中日新聞で報じられ有名になった神社で、『君の名は。』のモデルになったとも言われています。
その他の全国のゆかり神社
- 天岩戸神社(宮崎県高千穂町):天岩戸神話の舞台そのもの。岩戸隠れ伝説が息づく地。
- 猿田彦神社(三重県伊勢市):椿大神社と並ぶ猿田彦・天鈿女命夫婦の神社。
- 出雲大社摂社・命主社(島根県):芸能関係者が密かに訪れるとされるスポット。
- 花窟神社(三重県熊野市):日本最古の神社のひとつで、アメノウズメの神話に関連あり。


アメノウズメの神社のご利益と信仰


芸能・表現力の向上
アメノウズメのご利益の代表格は「芸能・技芸の上達」。
声優、俳優、音楽家、舞踊家など、表現の世界で力を発揮したい人に特におすすめです。
参拝の際は、自分の活動に関する具体的な願いを心に描きながら祈ると良いとされています。
開運・厄除け・縁結び
アメノウズメが「光を呼んだ」神であることから、運気を開く力・災いを払う力を持つと信じられています。
また、猿田彦大神との夫婦神であることから、恋愛成就・良縁祈願にもご利益があるとされ、男女問わず人気です。
舞台芸術関係者に人気の理由
舞台や映像の世界では「人を惹きつける力=表現力」が重要です。
アメノウズメの神気は、緊張を解きほぐし、自然体で魅力を引き出すと言われています。
そのため、初舞台前や撮影前に参拝する芸能関係者が後を絶ちません。
実際に参拝する際のポイント
おすすめの参拝時期や祭事
春と秋は特におすすめの季節。多くの神社で例大祭や奉納舞が行われ、アメノウズメの舞を再現した神楽が奉納されます。
特に椿大神社の「みちびき祭」や戸隠神社の「奥社例大祭」は見どころです。
参拝マナーと注意点
芸能・開運を願う参拝では、まず心身を整えることが大切です。
手水舎でしっかりと清め、深呼吸をしてからお参りしましょう。
また、アメノウズメの神前では感謝の気持ちを笑顔で伝えることが開運の秘訣といわれています。
お守りや御朱印の情報
多くの神社では、「芸能成就守」や「開運御守」が授与されています。
椿大神社では女性向けの可愛いデザインの御守も人気。
また、アメノウズメを象徴する「舞」や「鈴」をモチーフにした御朱印もあり、集める楽しみもあります。
まとめ|アメノウズメノミコトの神社を巡る旅へ
アメノウズメノミコトは、笑い・芸・光・導きを象徴する明るい女神。
その神気に触れることで、心が軽くなり、新たなチャンスが舞い込むかもしれません。
芸能の道を志す人も、日々の運を上げたい人も、まずは一社からで構いません。
ぜひ自分の感性に響く神社を訪れ、アメノウズメのエネルギーに触れてみてください。
きっと、あなたの中の“表現の光”が再び輝き出すはずです。





