
京都には数多くの寺院や神社がありますが、歴史的背景やスピリチュアルな要素を含む「赤山禅院(せきざんぜんいん)」は、観光だけでなく心の癒しや運気アップを求める方に人気のスポットです。
特に秋には、紅葉の隠れた名所としても知られ、知る人ぞ知るパワースポットでもあります。
この記事では、赤山禅院の歴史・風水的な役割・見どころ・御朱印・アクセス情報まで、訪れる前に知っておきたい情報を詳しくご紹介します。
⛩️ 赤山禅院とは?歴史と由来
天台宗の別院としての役割
赤山禅院は、比叡山延暦寺の別院として貞観元年(859年)に創建された天台宗の寺院です。創建者は、遣唐使として唐に渡り、多くの仏教知識を持ち帰った「慈覚大師 円仁(えんにん)」です。彼は日本に陰陽道や風水の概念も広めた人物として知られています。
「赤山大明神」とは?
本尊として祀られているのは「赤山大明神」。これは中国・道教の「泰山府君(たいざんふくん)」を日本に取り入れた存在で、冥界を司る神とされています。
平安時代の京都においては、都の裏鬼門を封じる重要な神として信仰されました。
京都の裏鬼門を守る場所としての赤山禅院


鬼門・裏鬼門とは?
風水において「鬼門(きもん)」は北東、「裏鬼門(うらきもん)」は南西を指し、不浄や災いが入りやすいとされる方角です。古来より、都や城は鬼門に寺院を置き、邪気の侵入を防いでいました。
平安京の結界の一部
赤山禅院は、京都御所から見てちょうど裏鬼門に位置しており、鬼門封じの結界の一角を担っています。北東に位置する比叡山延暦寺と対になる形で、都全体を守るスピリチュアルなバランスを保つ役割を果たしていたと考えられています。
赤山禅院の見どころと季節の楽しみ
秋の紅葉スポットとしての魅力
赤山禅院は「京都の紅葉穴場」としても知られています。特に、参道の両脇に植えられたモミジやカエデが色鮮やかに染まり、まるで紅葉のトンネルのようになります。
例年、11月中旬から下旬が見頃で、観光地としては比較的空いているのも魅力の一つです。
境内のパワースポット
- 鬼面:入口に吊るされた鬼の面は、邪気を祓う力があるとされています。
- 福禄寿像:七福神の一柱で、健康長寿や幸福をもたらす神様。撫でるとご利益があるとか。
- 石灯篭:境内に立ち並ぶ石灯篭は、夕方以降に幻想的な雰囲気を醸し出します。
年間行事・おすすめイベント
- 節分会(2月):鬼門除け・厄除け祈願の法要が行われ、地元の人々でにぎわいます。
- 火焚祭(11月23日):護摩木を焚き、災厄を焼き祓う儀式。神秘的な火の行が体験できます。
赤山禅院の御朱印と参拝マナー
御朱印の内容
赤山禅院では、「赤山大明神」と書かれた力強い墨書の御朱印がいただけます。受付時間は9:00〜16:30ごろまで。火焚祭や節分の時期には限定御朱印が登場することも。
参拝時の注意点
- 撮影は境内では可能ですが、参拝中の他の方への配慮を忘れずに。
- 石段が多いため、歩きやすい靴で訪れるのがおすすめです。


アクセス方法と周辺観光スポット
基本情報
- 〒606-8036 京都府京都市左京区修学院開根坊町18
- 075-701-5181
公共交通機関でのアクセス
- 叡山電鉄「修学院駅」から徒歩約20分
- 京都市バス「修学院離宮道」バス停から徒歩15分
駐車場・混雑状況
- 専用駐車場はありますが、台数に限りがあるため、紅葉シーズンは早めの到着が安心です。
- 比較的混雑しにくいので、ゆっくり参拝したい人にぴったりです。
周辺の観光スポット
- 修学院離宮(要予約):歴代天皇の別荘として知られる庭園
- 曼殊院門跡:紅葉が美しく、枯山水庭園が見どころ
- 一乗寺ラーメン街道:参拝後のランチにおすすめ
こんな人におすすめ!
- 京都のスピリチュアルな穴場を巡りたい方
- 都会の喧騒から離れて、静かに紅葉を楽しみたい方
- 御朱印集めや年中行事に興味がある方
- 厄除け・方位除けに関心がある方
まとめ



赤山禅院は、紅葉の名所としてだけでなく、京都の歴史や風水、神仏習合の文化を今に伝える貴重な場所です。
裏鬼門を守るというスピリチュアルな背景を知って訪れると、より一層深い体験になることでしょう。
京都旅行の際は、ぜひ赤山禅院にも足を運んでみてください。